コラム

自宅プールのデザインは何から決める?配置・形・色・照明の考え方と施工事例

自宅プールのデザインは、建物との配置や形・サイズといった「骨格」を先に決め、内装の色や照明といった「見え方」を後から決めると迷いにくくなります。先に決めた骨格が、後から選ぶ色や照明の条件になるためです。この記事では、配置・形とサイズ・内装の色・照明の4つの要素について、それぞれを選ぶときの判断の軸を、住宅地や高台などに建つ施工事例とあわせて整理します。

この記事でわかること

  • 自宅プールのデザインを決める順番と、その順番で迷いが減る理由
  • 配置・形とサイズ・内装の色・照明を選ぶときの判断の軸
  • 敷地条件の違う施工事例で、各要素がどう決められているか

自宅プールのデザインは「配置と形」を先に、「色と照明」を後に決める

最初に決めたいのは、プールを屋内に置くか屋外に置くか、そして建物とどう組み合わせるかです。配置が決まると、眺めを取り込むのか視線を遮るのかがはっきりし、その後に選ぶ形や色、照明の前提がそろいます。

各要素が次の選択をどう絞るかは、次のとおりです。

段階決める要素次の選択を絞る理由
骨格配置開く方向によって、眺望を取り込むか視線を遮るかが決まる
骨格形とサイズ用途と敷地によって、ステップや浅瀬の入れ方が決まる
見え方内装の色建物や外構の素材・色と合わせて選ぶ
見え方照明居室から夜にどう眺めるかとセットで決める

写真を見て色や照明から決めようとすると、敷地や建物と噛み合わず、配置を決めた段階で選び直しになることがあります。目移りしやすい要素ほど後に回すと、一つずつ判断しやすくなります。

プールの配置と形はどう決める?敷地と使い方から骨格を固める

配置は「敷地の周りに何があるか」、形とサイズは「プールで何をしたいか」を基準に決めます。どちらも建物の設計と同時に考える要素にあたります。

配置|建物でプールを何方向囲うかで、開放感とプライバシーが変わる

建物でプールを囲う方向が多いほどプライバシーは高まり、少ないほど眺めや光を取り込みやすくなります。建物とプールの組み合わせは、開く方向の数によって次のように分けられます。

型建物とプールの関係主なメリット
I型1方向に開放したシンプルな配置開放感・眺め
L型プライバシーを確保しつつ2方向に開放開放感とプライバシーの両立
コの字型建物が3方向を囲うプライバシーの確保
パティオ型建物が4方向を囲う中庭に配置プライバシーの確保

住宅地で隣家や道路からの視線が気になる場合は、囲う方向の多い型が候補になります。千葉県富津市の富津公園Ⅱの事例は、建物でプールをL型に囲うことで外からの視線を遮りながら、どの位置からも水景を眺められる構成です。四方からの視線を遮りたい場合は、建物で囲んだ中庭にプールを置く方法もあり、中庭×プールの記事で狭い敷地での構造と設備を整理しています。

富津公園Ⅱの事例(7.0m×3.0m)。建物でプールをL型に囲う配置(出典:プールハウス)

眺めのよい土地では、開く方向を眺望に合わせます。神奈川県小田原市のTHE POOL HOUSE ODAWARAは、南傾斜の高台に建ち、その先に相模湾を望む立地です。海や山の景色を水面とつなげたい場合は、水面の端が景色に溶け込むインフィニティプールも検討できます。仕組みと注意点はインフィニティプールの作り方で解説しています。

THE POOL HOUSE ODAWARA(8.0m×2.33m)。南傾斜の高台に建つ(出典:プールハウス)

形とサイズ|泳ぐ・眺める・くつろぐのどれを重視するかで決める

泳ぐことを重視するなら長さを優先した長方形、眺めることやくつろぐことを重視するなら、庭になじむ形やステップの入れ方を優先して考えましょう。

重視すること形とサイズの考え方
泳ぐ長さを優先した長方形にする。ステップは泳ぐスペースを狭めないよう、角に寄せて小ぶりにする
眺める直線的な建物なら長方形、植栽の多い庭なら曲線を取り入れた自由形状にする
くつろぐ腰かけられるステップや幅の広い浅瀬を、形の一部として組み込む

曲線を取り入れた自由形状は庭になじみやすい一方、直線の形に比べて施工の手間が増えやすくなります。住宅の施工事例を見ると、東京都の個人邸の中庭プールが4.3m×2.0m、神奈川県の個人邸が7.0m×3.0m、富津公園の事例が8.0m×3.0mと、4m台から8mまで幅があります。プール本体に加えて、プールサイドや設備に必要なスペースまで含めた考え方は、庭にプールを設置するのに必要な広さの記事で整理しています。

東京都・個人邸|中庭プール(4.3m×2.0m)

神奈川県・個人邸(7.0m×3.0m)

富津公園の事例(8.0m×3.0m)(出典:プールハウス)

プールの色と照明はどう選ぶ?建物との相性と昼夜の見え方で決める

色は建物や外構との組み合わせ、照明は居室から夜にどう眺めるかを基準に選びます。

内装の色|水の色の印象は、ライナーやタイルの色で変わる

同じ水でも、プールの内側に貼るライナーやタイルの色によって、明るく見えたり落ち着いて見えたりします。色の系統ごとの印象は、次のように整理できます。

色の系統水の印象なじみやすい建物・外構
明るい青系明るく、清潔感があるリゾートのような開放感を出したい庭
濃い青系深みがあり、落ち着いた高級感が出るホテルのような落ち着いた雰囲気の建物
白・グレー・サンド系やわらかく、洗練された印象になる石や木を使った外構、直線的でモダンな建物
モザイク・タイル柄タイル貼りのような表情が出る個性を出したいプール

浅瀬と深場で仕上げの色を変える方法もあります。個人邸の施工事例には、サファイアブルーやブルーモザイク柄のほか、3Dセンシティブホワイトという白系の仕上げに壁泉を組み合わせたプールもあります。

千葉県・個人邸|サファイアブルー

神奈川県・個人邸|ブルーモザイク柄

埼玉県・個人邸|3Dセンシティブホワイト+壁泉

水の色は、晴れの日と曇りの日でも印象が変わります。手元の色見本だけで決めず、屋外の光の下で確かめてから選ぶと、完成後とのずれを小さくできます。

照明と水景|夜の眺めは、どの部屋から見るかで決める

水中照明はプールの中を照らすだけでなく、リビングやダイニングから見る夜の景色をつくる役割を持っています。そのため照明の色や数は、どの部屋からプールを眺めるかとセットで決めます。水中照明には白一色のものと色を切り替えられるものがあり、数や位置はプールの大きさや形に合わせて調整します。

水中照明に加えて、植栽のライトアップや壁泉を組み合わせると、水面の外側にも奥行きが出ます。富津公園の事例は、花ブロックと南国植物のライティングでナイトプールを演出し、リビングから眺める構成です。静岡県伊東市の伊豆高原の事例は、LDKの窓を開け放つとプールガーデンと一体の空間になる間取りです。夜にライトアップした水景も、周囲の木々となじむようにデザインされています。

富津公園の事例。花ブロックと植栽をライトアップ(出典:プールハウス)

伊豆高原の事例(8.0m×3.0m)。LDKとつながるプールのライトアップ(出典:プールハウス)

写真で決めきれない色と形は、展示場の実物で確かめられる|マジラインプール

内装の色は晴れと曇りで、照明は昼と夜で表情が変わります。色見本と写真を見比べるほど決めきれなくなるときは、水を張った実物を見て判断するのが近道です。

プールカンパニーでは、フランス・マジライン社のプール「マジラインプール」を、敷地と暮らしに合わせたオーダーメードで設計・施工しています。デザインに関わる要素ごとに、次のように選べます。

要素マジラインプールで選べること決めるときに変わること
形とサイズ独自のモジュール構造で、長方形から自由形状、インフィニティまで対応配置を決めた後でも、敷地の形に合わせて形を詰められます
内装の色ライナーの色柄を41種類から選択建物や外構に合わせた色を、実際の候補の中から比べられます
照明白のLEDが標準。オプションでカラー11色。数と位置はサイズと形に合わせて設計居室からの夜の眺めに合わせて、照明を配置できます
ステップストレート型やコーナー型など、複数のデザインから選択泳ぐ・くつろぐといった使い方に合わせて、入水口の形を選べます

全国の展示場で、水を張ったプールの色とサイズ感を体感できる

全国各地にある展示場では、水を張った実物のプールを見られます。プールサイドに立ったときのサイズ感や、内装の色が水を通してどう見えるかを、写真ではなく実物で確かめられます。

千葉県習志野市のTHE POOL HOUSE TOKYO BAYでは、L型・自由形状のインフィニティスタイルのプールに、壁泉などを組み合わせた展示を見学でき、実際に泳いで体感することもできます。見学は完全予約制です。

気になる色や形があれば、まずはお近くの展示場で実物をご覧ください。

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