コラム

庭にプールを設置するのに必要な広さは?目安となるサイズと設計のポイント

施工型の自宅プールは、約4m×2mほどのスペースから設置できます。「うちの庭は広くないから無理だろう」と思っている方も多いですが、プール本体のサイズだけでなく、機械室の有無やプールサイドの取り方によって必要な面積は大きく変わります。

本記事では、庭にプールを設置するために必要な広さの目安と、プールに使える面積を割り出す考え方、限られたスペースでも実現するための設計上のポイントなどを紹介します。

この記事でわかること

  • 施工型プールに必要な庭の広さの目安
  • 庭の面積からプールに使える「有効面積」を割り出す考え方
  • 限られた広さでもプールを実現するための設計上の工夫

庭にプールを設置するにはどのくらいの広さが必要?

施工型のプールは、最小で約4m×2mクラスから設置が可能で、コンパクトなプールであれば、プールサイドの余白を含めても約6〜8坪程度の庭から検討できます。

ただし、ここで注意しておきたいのが「プール本体のサイズ=必要な庭の広さ」ではないという点です。本体の周囲には、安全な通路やメンテナンス用のスペース、場合によっては機械室の設置面積なども加わります。庭の総面積だけを見て「入る・入らない」を判断するのではなく、実際にプールに使える有効面積で考える必要があります。

庭の面積とプールに使える面積が違うのはなぜ?有効面積を決める3つの要素

庭の総面積が十分に見えても、実際にプールに使える面積はそこから目減りします。有効面積を左右する3つの要素を解説します。

① 機械室と配管のスペース

従来型のプールでは、ろ過器やポンプを収める機械室を別途設置する必要があります。一般的に1〜2畳分のスペースに加え、プールと機械室をつなぐ地中配管の経路も確保しなければなりません。

この機械室と配管のスペースが、庭の有効面積を削る大きな要因の一つです。特に既存の住宅では、庭のスペースに限りがあるため、機械室の有無が「プールが入るかどうか」の分かれ目になることがあります。

近年は、ろ過装置やポンプをプール本体の壁に内蔵する「躯体一体型」と呼ばれる設計のプールも登場しています。このタイプを選べば、機械室と地中配管のスペースが不要になり、その分を丸ごとプール本体やプールサイドに回すことができます。

② 建物・構造物との離隔とプールサイド

プール本体は、建物の基礎や擁壁のすぐ隣には設置できません。構造上の安全を確保するために、一定の離隔距離が求められます。

また、プールの周囲にはプールサイドとなる通路スペースが必要です。安全性や使い勝手を考えると、人が通る側には少なくとも60〜80cm程度の幅を確保しておくのが望ましいでしょう。出入りする側やデッキチェアを置きたい面にはさらにゆとりを取ると、使い心地が格段に上がります。

③ 搬入経路の確保

施工時には、プールの部材や資材を庭まで運び込む経路を確保する必要があります。建物と隣地の間の通路幅がボトルネックになりやすく、特に住宅密集地では通路幅が1mに満たないケースも珍しくありません。

従来のコンクリート打設工法や大型の既製プールを運び入れる方式では、大型重機やクレーンが欠かせず、狭い通路での施工が困難と判断される場合もあります。一方、軽量なパネルを人力で搬入して現場で組み立てるモジュール構造のプールであれば、狭小経路でも対応しやすくなります。

広さ以外に確認しておきたいプール設置の条件とは?

庭の広さはクリアできそうだと分かった後にも、いくつか確認しておきたいポイントがあります。いずれもプロの現地調査で判断できる内容ですが、計画の初期段階で頭に入れておくとスムーズに進むでしょう。

地盤の強度と地下水位

プールに水を張ると数トンから数十トンの荷重がかかるため、地盤の耐力が不足していると不同沈下のリスクが生じます。また、地下水位が高い立地ではプールを空にした際に浮力が働き、構造に負荷がかかる場合もあります。事前の地盤調査で状態を確認し、必要に応じて対策を施すのが一般的な流れです。

排水経路と自治体の指導

プールの水量は数十トン規模になるため、排水時に下水への負荷を軽減する措置を自治体から求められるケースがあります。たとえば、貯留槽の設置や排水速度を調整するオリフィスの設置などが挙げられます。指導内容は自治体ごとに異なるため、計画初期の段階で確認しておくのが望ましいでしょう。

隣家との距離・プライバシー

住宅密集地では、プールの水音やライトアップが近隣に影響を及ぼす可能性があります。目隠しフェンスや植栽で外部からの視線を遮る設計を取り入れたり、静音性の高い循環ポンプを選んだりすることで、プライバシーと近隣への配慮を両立しやすくなります。

さらにプライバシーを確実なものにしたい場合は、居住スペースで囲む「中庭プール」も人気の選択肢です。中庭プールの魅力や設計のポイントについては、以下の記事をご覧ください。

中庭×プールを徹底解説!狭い敷地でも設置できるおすすめの構造と設備

「スペースが足りない」を設計で解決するマジラインプール

ここまで整理してきた「有効面積を左右する3つの要素」――機械室のスペース、搬入経路の幅、建物との離隔。これらの制約を構造面から解消し、限られた広さの庭でもプールを実現できるのが、フランス生まれのマジラインプールです。

機械室不要の躯体一体型ろ過で、庭を広く使える

マジラインプールは、ろ過装置やポンプをプール本体の壁の中に内蔵する「躯体一体型ろ過システム」を採用しています。従来のプールで必要だった機械室や、プールと機械室をつなぐ地中配管が不要になるため、そのスペースをプール本体やプールサイドに充てることができます。

配管が最小限で済む構造は、水漏れリスクの低減にもつながります。メンテナンスの手間を抑えつつ、限られた庭のスペースを有効に活用できる設計です。

33.3cm刻みのモジュール構造で、庭の形に合わせた自由設計

マジラインプールは、幅33.3cmのパネルを組み合わせるモジュール構造を採用しています。長方形、L字型、変形など庭の形状に合わせたオーダーメイドが可能で、デッドスペースになりがちな庭の角や変形部分も活かした設計ができます。

各パーツは軽量かつコンパクトなため、大型重機を使わず人力で搬入できます。通路幅が狭い既存住宅のリフォームでも対応しやすく、搬入経路の制約で諦めていた庭にもプールを設置できる可能性が広がります。

全国の展示場で実物サイズを体感できる

プールカンパニーは全国に展示場を展開しており、実際にプールに入ってサイズ感を確かめることができます。東京ショールーム(神田小川町)には4.3m×2.3mのコンパクトサイズのプールが展示されています。

庭に入るかどうかは、図面の数字だけでは判断しきれない部分もあります。庭の図面や写真を持参して、プール設計の経験が豊富なセールスエンジニアに相談するのがスムーズです。

「うちの庭にプールは入る?」と思ったら、まずはお気軽にご相談ください。庭の広さや条件に合わせた最適なプランをご提案します。展示場で実物のサイズ感を体感いただくことも可能です。

▼ 導入に関するご相談もお気軽にお問い合わせください。